2025

Dear me, from me

未完成作品。
カメラを接続し鑑賞者の姿をディスプレイに映し出すことで、鏡を模したディスプレイの映像が鑑賞者に流れ込んでくる体験をつくったインスタレーション。
私は生活の中のふとした瞬間に、幼少期の朧げながらどこか幸福感のある記憶を思い起こすことがある。
幼少期の主なコミュニティである「家族」を対象に考えた時、私はいつしか幸福の理想像的な家族になることに不安を感じていた。それは幸せの中にいる限り自身が幸せでいなければいけないという責任を負うからであり、その漠然とした責任の縛りに対しての不安だった。だからこそ不安を知らずに幸福を享受していた頃の記憶を羨望し、思い起こしているのかもしれない。
この作品は、私自身の記憶や幸福観をもとにした体験であり、これをきっかけに鑑賞者が自らの記憶や幸福について考える契機となることを意図している。

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